バックパックを収納にするという奇行

この世の中には多種多様な収納がある。クローゼットや箪笥はもちろん、ペンケースやポーチだって小さいながらも立派な収納と言えるだろう。

ただ、それらはあくまで収納するためだけの道具に過ぎず、収納以外の目的を果たすことはできない。収納して、それで終わり。それならぶっちゃけ無くても良いじゃんってのが私の結論なんだけど、普通に考えて収納無しでの生活はかなり不便だし現実的じゃない。

そんな板挟みの状態で何を収納とするか悩んだ挙句、バックパックにたどり着いたから体験談を基に深掘りしていきたいと思う。

バックパックの主たる目的

収納の主たる目的が収納であるのと同様に、バックパックの主たる目的は荷物の運搬に他ならない。と言うことは、荷物の運搬をしていない時のバックパックはただの袋であるとも言える。

そこに私は切り込みたい。バックパックを収納にしちゃえば一切の無駄が無くなるではないかと。

収納としては不便

言うのは簡単なんだけど、実際にバックパックを収納にするとその使いにくさが顕在化する。

収納を目的とした収納はほとんどが横方向に物を収納するから平面的でアクセスがしやすい一方、バックパックは物を縦方向に積み上げて収納するから必然的に下部に行けば行くほどアクセスが悪くなる。

使用頻度が低い物や重みに耐えられる物を下部に、使用頻度が高い物や繊細な物は上部に収納するなどの対策が必要だ。

持ち出す時に一手間増える

いざバックパックを持ち出す時は収納している不要なものを適宜抜き取らなければいけない。

特に、日常的にバックパックを使うという場合はかなり煩わしく感じるだろう。普段から持ち出すものだけを収納することである程度の対策はできるけど、それを収納と呼べるのか疑念が過る。

奇行である所以

ここまで2つのデメリットを挙げてきたのに対し、メリットと言えるメリットは無駄が無くなるという1点だけ。私はこの唯一のメリットに魅力を感じてバックパックを収納にしている。というか、このメリットに魅力を感じない場合はハイリスクノーリターンだから推奨できない。

バックパックを収納にするという取り組みは主観的な合理性を突き詰めた結果であり、客観的に見れば奇行であるのだ。

タイトル回収も済んだところで、続いては私がどのように運用しているかざっくり紹介して行こうと思う。

個人的な運用例

現在の私は、家財類を除いて25リットルのバックパックに収まる持ち物数で生活している。ゆえにバックパックが私のクローゼットであり、私のガジェットポーチであり、私のトラベルセットである。

しかしながら、これら全ての持ち物を常に収納しているわけではない。ノートパソコンや充電器、ハイジーン用品のような毎日使うアイテムは基本的に出しっ放しで、この他にも使用頻度が極端に高いアイテムはバックパックの外にいることが多い。

その空いたスペースに日用品や薬のストック、思い出アイテムを収納し、スペースの無駄がなるべく少なくなるように試行錯誤を重ねている。

もちろんバックパック以外でも可

私の事例をベースに話を進めていたこともあってバックパックにフォーカスしすぎていたんだけど、「荷物の運搬を目的とした道具」で「収納を代替する」という条件さえ満たせればぶっちゃけなんでもいい。バックパック以外であればショルダーバッグやボストンバックは然ることながら、ある程度の容量が確保できるウエストポーチやサコッシュなんかでもOK。

例えば、ウエストポーチやサコッシュを小物入れにして、それを丸ごとボストンバックに詰め込むことでモジュール式収納として運用できたりもする。

奇行とは言え、可能性は無限大で面白い取り組みだと思うから是非お遊び程度にでもやってみて欲しい。