ワイヤレスイヤホンといえばカナル型が定石になりつつある流れに逆らって、TW-EF3AというYAMAHAの海外市場向けインナーイヤー型ワイヤレスイヤホンを購入したからレビューしていこうと思う。
スペック
ドライバー種類:ダイナミック型
ドライバーサイズ:13.0mm
再生周波数帯域:40Hz~19000Hz
Bluetoothバージョン:5.3
コーデック:SBC,AAC
無線出力:Class 1
連続再生時間(本体のみ):10時間
連続再生時間(ケース込み):26時間
防水性能:IPX4
重量:片方5.9g
カラーバリエーション:ブラック,グレー,スモーキーグリーン,ピンク
ノイズキャンセリング:非対応
外音取り込み:非対応
ペアリング登録台数:最大4台
マルチポイント接続:最大2台
その他機能:クリアボイス,ゲームモード
音質
インナーイヤー型イヤホンは構造的に低音域がウィークポイントになりがちで、TW-EF3Aもその例に漏れず低音域には弱い。とは言え音圧自体は申し分なく、13mmという大口径ドライバーが功を奏していると感じた。対して中音域や高音域は伸びがかなり良く、ワイヤレスイヤホン特有のホワイトノイズ感が無いクリアな音を鳴らしてくれる印象。
相性が良いジャンルはボーカル曲全般やアコースティック系のインスト曲など。逆に相性が悪いジャンルはEDMやテクノ、ハウスといった打ち込み系の曲かな。
対応コーデックはSBCとAACのみと必要最低限に抑えられていて、LDACやaptX Adaptive等のハイレゾコーデックには非対応な点が悔やまれるけど、音質に関しては期待以上だったからヨシとする。
デザイン
本体はインナーイヤー型ワイヤレスイヤホンの典型とも言えるスティックデザインを踏襲し、ハウジング背面にはYAMAHAの象徴とも言える音叉ロゴが彫られている。良く言えば質実剛健、悪く言えば無個性で可もなく不可もなくという感じ。そして意外とデカい。装着時に邪魔になるほどじゃないにしても存在感は結構ある。
ケースはプラスチック感が強く若干の安っぽさが目立つし、フタの最大開度は70°程度でかなり狭め。イヤホン同様、フタ部分にYAMAHAの音叉ロゴが彫られている。ヒンジ部分はしっかりしてるから強度的な問題はなさそう。
本体とケース共にマット加工が施されているから、指紋が目立ちにくかったり上品で落ち着いた印象を与えてくれる反面、滑りやすいというデメリットがある。
カラーバリエーションはブラック、グレー、スモーキーグリーン、ピンクの4色展開。私はブラックを購入した。
物理ボタン搭載
TW-EF3Aには珍しく物理ボタンが付いていて、通話の応答やボリューム調整、曲送り、曲戻しといった基本的な操作に加え、クリアボイスやゲームモードといったYAMAHA独自機能のオンオフ切り替えができる。
タッチセンサーと違って誤操作の心配が少ないし、操作時にはクリック感があって分かりやすい。
専用アプリに対応していない点は明確なウィークポイントなんだけど、この物理ボタンにすべての操作が集約されているおかげでスマホが無くても機能をフル活用することができる。
クリアボイス機能
オンにすると再生中の音声から人間の声だけを聞き取りやすくしてくれるらしい。実際に試してみたんだけど、正直あまり変化を感じなかった。
右側イヤホンのボタンを1回押すことでオンオフの切り替えが可能。
ゲームモード機能
オンにすると遅延が少なくなる。ゲームモード時の遅延は通常時と比べて結構な違いがあり、AAC接続では体感で2倍以上早くなっているように感じる。
具体的な遅延時間についてはYAMAHAが公表していないみたいで確認できなかった。残念。
右側イヤホンのボタンを3回押すことでオンオフの切り替えが可能。
ケースの仕様が難点
ケースのバッテリー残量が無くなると、イヤホンを取り出した時の電源オン機能としまった時の電源オフ機能が効かなくなる仕様になっていて、イヤホン本体から手動で電源操作をしないといけなくなる。
こうなったらさっさと充電してねというサインだということにしておこう。
技適
海外市場向けモデルかつ無線出力がClass 1ということで技適の有無が心配されると思う。
実際、満員電車内や電子レンジの近くと言った電波干渉が顕著な環境でも接続安定性がかなり高く、コレ電波法的に大丈夫なのかと疑問に思うこともあったりなかったりしたけど、TW-EF3Aにはちゃんと技適マークが付いている。電波法をクリアしていて、日本国内でも安心して使用できる仕様だ。
なんなら、説明書や化粧箱には技適マークだけではなく日本語での説明書きもあるくらいで、一応は国内での使用も視野に入れてたんだろう。
まとめ
ワイヤレスイヤホンならではのノイズキャンセリングには非対応だし、対応コーデックもSBCとAACのみでハイレゾ体験はできないから、お世辞にもハイスペックなワイヤレスイヤホンとは言い難い。
しかし、TW-EF3Aはインナーイヤー型特有の軽快性や、ドライバーサイズの恩恵を活かした空気感のある音を存分に味わえる1台となっている。
アプリ非対応でカスタマイズ性には欠ける反面、逆説的に考えればイヤホン本体のみですべての機能にアクセスできるシンプルな仕様が強みとも言える。ライトユースには最適なワイヤレスイヤホンだろう。